考え方が論理的ではない、論理が破綻している…、などと指摘されることは、かなりの方が経験おありになるはず。
とはいえ、ロジカルシンキングをいざ学ぼうとすると、分厚い本や散在するネット情報に惑わされ、正直なところ勉強するモチベーションも高まらない…。
そんな方にお伝えしたい、即席でロジカルシンキングが、まるで道具みたいに使えるようになる、たった3つの基本形をお伝えします。
ロジックツリー
問題や課題の原因を漏れなく検討でき、解決策を網羅したい場合などで威力を発揮します。
各種報告、プレゼンの骨子を検討する際にも非常に重宝します。
ロジックツリーは大きく2種類に分かれます。
どちらも課題を細分化し、逆さにした木の枝のように分解・掘り下げていく形です。
1つ目は「HOWツリー」。
解決したい課題について「どのように」という観点で細分化します。
もう一つは「WHYツリー」です。
解決したい課題について「なぜ?」という観点で細分化します。
ロジックツリーのコツ
情報整理は書き直しもしながら進める
項目は並び替えできるように(付箋等を活用)
仕事の実務をとおして複数回、書いてみる
HOWツリー
課題に対して、「どのように?(HOW?)」という問いを掘り下げるように枝分かれさせ展開していきます。
HOWツリーの例
WHYツリー
課題に対して、「なぜ?(WHY?)」という問いを掘り下げるように枝分かれさせ展開していきます。
WHYツリーの例
仮説思考
課題の解決に向けて仮説を検討し、その実行・検証を繰り返すことにより解決策の精度を高めます。
スピーディな解決策の立案を求められ、しかも、どこにも正解が無いようなビジネスの世界では有用な考え方となります。
仮説思考のコツ
問題解決に着手する際は、必ず仮説を立ててからアクションを起こす
仮説と検証を繰り返すことで精度を高める
仮説が不適当だった場合は、最小限のデータ収集をスピーディーにおこない仮説を進化させる
仮説思考の進め方
課題の把握(理想と現実のギャップを把握)からスタートし、仮説を立てる~実行結果の検証を繰り返すことで仮説を進化させます。
マトリックス
情報整理ツールとしてマトリックスも代表的なものですが、解決すべき課題などに関する情報を図表化して表すことで、一見複雑な内容をぱっと見で理解できるようになります。
主に2つの表現方法があります。
一つは「テーブル形式のマトリックス」です。
たとえば、課題に対する複数の解決策を比較する際、複数の評価基準で比較検討する際に役立ちます。
もう一つは「2軸形式(4象限形式)のマトリックス」です。
こちらは評価基準を2軸に限定し、4つのエリア(4象限)に分けることで表します。
マトリックスのコツ
コツ
解決策の比較や検討をする際は、テーブル形式のマトリックスを活用する。
上長や顧客といった他社に判断の根拠を説明する際は、テーブル形式のマトリックスを提示しながら説明すると説得力が高まる。
優先度の整理に役立つ、「緊急度」×「重要度」の2軸(4象限)マトリックスは、時間の有効な活用に役立つ。
テーブル形式のマトリックス
例として、ダイエットの方法について比較・検討し、最適な手段を検討することが課題だった場合、以下のようなマトリックスで整理します。
2軸(4象限)形式のマトリクス
例として、仕事における優先度を整理するとき、「重要度」と「緊急度」の2軸で目の前のタスクを整理することで、客観的な優先順位付けを検討できます。
なお、一般的には「重要度高・緊急度高」が最も優先度が高く、次いで「重要度高・緊急度低」、3番目が「重要度低・緊急度高」、最も優先度が低いのは「重要度低・緊急度低」となります。
まとめ
ロジカルシンキングが道具みたいに使えるようになる、3つの基本形をお伝えしました。
世の中には様々なフレームワークが存在、提唱されていますが、いずれも大雑把に言ってしまうと、今回ご説明した3つの基本形に対する発展形となっています。
先鋭的な分析をするためには、特化したフレームワークの活用が必要な場面もありますが、まずはこの3つの基本形を中心に活用されてはいかがでしょうか。